アポカリプスウィッチ4巻感想【1/2】カルタへの殺意が高すぎるんですが・・・

アポカリプスウィッチ

はじめに

 ようこそおいでませ、想い咲く箱庭たる『白き悪の想咲庭園ヴァイス・ウィル・ガーデン』へ!
 私はこの庭園の主人オーナー白き悪ヴァイスと申す者でございます。

 本日は、今月発売されましたアポカリプスウィッチ4巻の感想を語っていきたいと思います。

Amazon.co.jp: アポカリプス・ウィッチ(4) 飽食時代の【最強】たちへ (電撃文庫) 電子書籍: 鎌池 和馬, Mika Pikazo: Kindleストア
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世間に広がる「天外四神」への疑念

 さて、今巻はとある記事からはじまりました。
 天外四神にウワサ通りの実力はあるのか、どうのこうの。

 皆が命懸けで頑張って脅威からセカンドグリモノアを取り戻したあの戦いも、第三者からしてみれば足を引っ張る材料になってしまう。
 ほんと、当事者じゃないと思って気楽なもの。

 マスコミがよくやる手法ですよね。
 隠すからには相応の理由があるんじゃないのか? → だから怪しい、と。
 そりゃあ軍事機密なんだから隠すのは当たり前なのですが、そこはあえて言わないことで、怪しいイメージのみを膨らませていく。
 単純だけどかなり強力な印象操作です。

 ちなみに『難問排除』の時代、こうしたネガキャンは封殺されていたみたいですね。
 脅威と戦わなくてはならない現状、言論封鎖を徹底するのは致し方ないと思います。

 さて、そんなわけで「天外四神は本当に脅威から世界を守れるのか」という不安が広がってしまったわけです。
 面倒なことに、民衆が天外四神に求めている最強像は完璧でなくてはいけません。
 実際、各地で暴動紛いの騒ぎが起きてしまっているとのこと。こうした暴動やそれに付随する略奪などを、「毎度おなじみ魔女狩りの構図だよ」とカルタは言います。

「やっている側は悪の自覚すらない。人間は、家族のためとか弱者を守るとか優しさを掲げればいくらでも奪って殺せる生き物だ」と。
 このカルタの台詞と似たことを、禁書のロシア編で浜面も言っていましたね。このあたり、鎌池先生には一家言ありそうです。

 そんなこんなで、天外四神としては「最強」を今一度世界に知らしめる必要が出てきました。
 そのために開かれたのが 全学大会カタストロフ 。魔法ありの格闘トーナメントです。
 ですがね、私は新約とある魔術の禁書目録4巻で学んでいるんですよ。

 鎌池先生が、ただのトーナメントで終わらせるはずがないんだよなぁ・・・(震え)

鎌池先生、今回も主人公いじめが過ぎる

 はい。案の定、ただのトーナメントにはなりませんでしたとも。
 人類達の黒幕と思しき者の手によって、全学大会 のルールには大きな変更が成されていたのです。
 その変更内容とは・・・

1.セカンドグリモノアからは歌貝カルタ1人しかエントリーしない

2.アイネは試合に参加できない

3.試合中の事故でカルタを死なせてしまっても、その罪は試合の経緯に問わず免除する。その場合、彼を殺害した選手は天外四神入りする。

殺意が高すぎる!!!

 鎌池先生さぁ・・・前から主人公いじめが過ぎると思っていましたが、
 今回もフルスロットルでカルタを殺しに来てますね・・・(怯え)

 いやもうだってね、要するに魔法飛び交う戦場に改造軍用懐中電灯のみの装備で正々堂々挑まなくちゃいけないとか、普通生き残れるわけがないです!
 しかも搦め手の使えない大勢の観衆が見ているリング上で!
 いやもう、今に始まったことじゃないですけど、本当に鬼か!

 人類達の黒幕さぁ・・・。
 それにしても、地球に攻めてくる「脅威」なんかより人間同士の足の引っ張り合いのが厄介なあたり、ほんとリアリティがありますよね。
 現実世界でも、世界全体が団結して当たらなきゃいけない事態は山ほどあるのに国同士の足の引っ張り合いに終始してたりするもんなぁ。
 人間の善性信じてるくせにこういった醜い側面もしっかり書いてくるあたり、さすがは鎌池先生と言ったところ。 

 そんなわけでガチでカルタを殺しにくる事態となってしまった全学大会
 果たして彼の運命は如何に・・・?

そういえば学園モノでした

 さて、そんな絶体絶命な状況に陥ってしまった歌貝カルタは、とある人物に武術指南をしてもらうことに。
 その人物とは、レトネーエ=クーレント。

 レトネーエさん、本格的にグリモノアサイドに寝返ってくれたみたいですね。その点については一安心です。
 とはいえ試合まで時間がないため、急ピッチの訓練です。体で覚えるタイプのスパルタ修行。

 いくら『修復』があるとはいえ、かなり大変そうです。
 まあでもこういう事態なんで、そこまでしなきゃまずいってことなんでしょうね。カルタの命がかかっていますから。
 それにしても・・・。鎌池先生、水晶魔法に修復のプリセットがあるのって、容赦なく主人公をボコすためとかじゃあないですよね? ははは、そんなまさか。

 そうやってせっせと特訓していたカルタですが、昼時にいったん打ち切られます。
 我らが後輩、ナタレーナがメイド服で来てくれたからです。
 なぜメイド服かというと、実はこの全学大会、文化祭のように各クラスが出店を開いたりしてるらしいですね。それでナタレーナのクラスはメイド喫茶やってると。

 うん、そういえば一応学園モノの側面あるんだったこの作品──!
 ともすれば忘れがちになりますけど、みんな学生なんですよね。
 学生のうちからいろいろ背負いすぎだよカルタたち・・・。

 でも、ある意味今作初と言ってもいいくらい珍しい学園要素です。
 逆に新鮮味があって面白かったですね。本筋がシリアス一辺倒なので、ある種のオアシスみたいで。
 それになにより、ナタレーナの可愛いところがたくさん見れましたし。まあ、ナタレーナはいつでも可愛いですけどね。何を隠そう、私はナタレーナ押しですよ、はい。

今回は2記事になります

 さて今回なのですが、感想が長くなりすぎてしまったので記事を2つに分割させていただきました。
 とはいえ、次回の記事は今回の2倍あるんですけどね(笑)
 それもこれも、アポカリプスウィッチ4巻がガチで面白すぎたからです。しょうがない!
 というわけで、次回の感想記事はボリュームたっぷりでお届けいたします。
 下記URLから飛べますので、続けてご覧ください!

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